会員増強月間の2月、学びあいの仲間を増やし、よりよい経営環境をともにつくろう!

1.新春講演会、2月例会に参加して

 1月20日(木)、とかち支部では臨時総会、新春講演会、新年交礼会が開催されました。コロナ新規感染者が急増する中ではありましたが、無事開催できてホッとしているところです。一番よかったのは、サツドラホールディングス・富山浩樹社長の講演を直に聴くことができたこと。「地域コネクティッドビジネス」という、サツドラの新コンセプトの意味がわかりやすく、テンポよく伝えられました。まさに、今後我々地域企業が目指していくべき方向性がここにあるのではないか。そんな気づきを得た講演内容でした。多くの中小企業は地域密着型のビジネスを行っています。今後もその基本は変わらないことでしょう。従来のビジネスに「地域に関わるあらゆるヒト・モノ・コトをつないでいく」という発想が加われば、新たな自社の成長につながっていくのではないでしょうか。
 2月9日(水)に開催されたとかち支部2月例会からも大きな刺激を受けました。全道経営指針委員長である渡辺農機の渡邊幸洋社長(道北あさひかわ支部)と全道副委員長、工藤商事の工藤英人社長(札幌支部)の講演。テーマは「経営の危機を救った道しるべ」です。自社が経営危機に陥り、藁をもつかむ思いで参加した経営指針研究会。経営指針成文化をきっかけに経営姿勢が定まり、実践活動によって会社が変わっていった、という内容。どんなに大変な状況の中にあっても、必ず道はある。そんな勇気を与えられる実践報告でした。同友会では「経営指針成文化と実践の手引き」「働く環境づくりの手引き」というテキストが用意されていますから、経営指針は自分ひとりでも成文化可能です。ただ、自分だけでつくるのと、仲間の助けがあってつくるのとでは、充実度という点で違いがあるはずです。本音で語り合う会だからこそ、気づきが得られるのです。まだ経営指針を持っていないという会員の皆さまは、ぜひ経営指針研究会の受講をご検討ください。
 同友会では支部例会をはじめ、経営体験を聴くことのできる場が数多く用意されています。支部例会、委員会・部会・地区会等の例会やセミナーに、積極的にご参加されるようお願いします。

2.第4回常任理事会より

 2月10日(木)には、北海道中小企業家同友会第4回常任理事会が開催されました。各支部の新年交礼会開催状況の報告がありましたが、飲食を伴う懇親会を行ったのは、とかち支部と南空知支部だけでした。他の支部は新春講演会のみの開催となりました。まん延防止措置が出される前後のことだったため、各支部とも苦渋の選択と想像されます。ただし、懇親会の有無に関わらず、記念講演は中身が濃く、参加者の満足度が高かったようです。
 また、常任理事会では、6月開催予定の定時総会に向けて、2022年度活動方針骨子案が示されました。「困難を突破」「激変を乗り越える」といった言葉が使われており、コロナ禍3年に向かって強い姿勢で臨んでいこうとする意気込みが伝わってきます。
 コロナ新規感染者数は2月10日現在、まだ増加傾向が止まりません。欧米諸国に目を転じると、新規感染者は減少傾向にあるとはいえ、日本よりもはるかに高水準にあります。そんな中、日本では活動の自粛、欧米では緩和という、反対の対応をとっています。2月10日の日本経済新聞には、「強まる『開国』要求 在日米商議所など、入国制限批判」という記事が載っています。日本の「コロナ鎖国」がビジネスに悪影響を及ぼしているというのです。「ドイツ企業の損失が130億円にのぼる」との調査もあるそうです。このままでは日本経済は世界の回復基調から取り残されてしまうのではないか。そんな危機感が日に日に高まってきます。皆さま、どう感じておられるでしょうか。
 人命を守ることが何よりも優先されることは言うまでもありませんが、法の「人命」が危機にさらされていることを忘れてはなりません。同友会には、「経営者である以上、いかに環境がきびしくとも、時代の変化に対応して、経営を維持し発展させる責任があります」という言葉があります(労使見解「経営者の責任」より)。環境はかつてないほど厳しく感じられますが、できる方法を考え、できることを徹底して行っていきましょう。

3.2月は会員増強月間です

 1月に開かれた全道理事会の中で「2月は会員増強月間」と決まりました。とかち支部はすでに積極的な会員増強活動を行っているため、特別な活動は企画しておりません。ただ、未会員の経営者を紹介していただける方は、一部の会員に留まっているように思われます。年度末に向け、会員の皆さまには未会員のご紹介をよろしくお願いいたします。
 会員拡大に関しては、組織企画委員と事務局を中心に、この1年間精力的に活動してきました。委員、そして四役が定期的に未会員企業を訪問。そうして、何度か訪問するうちに入会いただいた、あるいは複数の人からの勧めによって入会に至った……。そんなケースが少しずつ増えてきています。
 コロナ禍という逆風が吹いているからこそ、会員同士が学びあい、協力し合って自社をよりよく変えていく。SDGsやDXによってビジネスのやり方や経営環境が激変する中、時流に乗り遅れないためにも、学びの場に身を置くことが大切であると考えます。同友会の3つの目的である「よい会社をつくろう」「よい経営者になろう」「よい経営環境をつくろう」を実現させるためにも、ぜひ会員拡大にご協力ください。
 今月は、とかち支部で行われる例会・会合の場で、毎回「未会員紹介カード」を配布しています。同友会に誘いたいと思う、知り合いの経営者をご紹介ください。できれば、ゲストとして例会に同伴したり、激友会へのお誘いも、よろしくお願いいたします。

2022年2月14日

会員増強月間の2月、学びあいの仲間を増やし、よりよい経営環境をともにつくろう!