上向きに変わりつつあるマインドを自社の成長・発展に結びつけよう!

1.2022年度第2回理事会より

 7月4日(月)、2022年度第2回全道理事会が開催されました。全道理事会では毎回最初に会員数が報告されます。6月末時点の会員数は5,734名。期首から41名増加しました。そのうち、とかち支部の純増数は21名。実に、全道純増数の半分以上を占めていることになります。会員増強がすべてではありませんが、会勢が増すことで学びの機会が増えたり、地域に及ぼす影響力が増していきます。「よい経営環境をつくろう」という同友会の目的にも合致します。引き続き、未会員の紹介をよろしくお願いします。
 今月の理事会では主要議題のひとつとして「第37回全道経営者“共育”研究集会 in 札幌」についての報告がありました。昨年の「苫小牧道研」はオンライン開催。このままコロナの新規感染拡大が抑え込まれていれば、2018年の「とかち道研」以来、4年ぶりのリアル開催が実現します。それだけに、設営を担当する札幌支部の士気は高まっているようです。「SAPPORO Innovation ~激動の中を仲間と共に~」をテーマに10月7~8日、2日間フル開催のスケジュール。注目の記念講演は、(株)コンサドーレの代表取締役GM、三上大海氏。「北海道とともに、世界へ! ~僕らは地域と一緒に成長すると決めた~」という興味深い演題です。1日目に開催される分科会は、19分科会あり、それぞれテーマ・報告者も決まっています。リアル参加のほか、オンラインでの参加も可能となっています。
 道研は言うまでもなく、北海道同友会最大のイベントであり、最大の学びの場。会歴の浅い人の中には「道研を知らない」「参加したことがない」という人が多いことでしょう。ぜひ、初参加の会員をお誘い合わせの上、大人数で札幌道研に参加したいものです。

2.人と企業が動き出してきた

 理事会冒頭、藤井代表理事の開会あいさつの中で「経済がまわってきた」という話がありました。地域、業界によって温度差はあると思います。さらに厳しさが増している業界もあるでしょう。しかし、十勝でも一部に企業の活発な動きが見られます。と同時に、人々の消費活動にも変化が見られます。積極的に動こう、参加しよう、購入しようという前向きなマインドに変わりつつあるようです。
 行動しないことには何も変わらない。動きながら自社の商品、サービス、業態を変えていこうとする姿勢が重要ではないかと思います。今年はコロナ禍により2年間中止となった夏のイベントが軒並み復活することでしょう。景気の「気」は生命が発するエネルギーのことでもあります。世間一般の社会的心理をも含め、景気について捉える必要があるでしょう。2年もの間沈みがちだったマインドが最近になって上向きに変化しています。このチャンスを生かし、ぜひとも自社及び十勝全体の成長・発展につなげていきたいものです。
 もっとも、経営者にとって頭の痛い問題として、原材料費高騰、品不足、円安、人材不足といったものがあります。これらの難題は自社単独では解決しにくいものです。同友会の仲間とともに、あるいは業界ぐるみで対処すべき事柄かもしれません。さまざまな業種、業態の企業が集まる中小企業家同友会には、現状を打開するヒントが数多く隠されているはずです。支部例会をはじめ、時間の許す限り、とかち支部の会合等に参加するようにしましょう。

3.活動領域を広げる意味

 常々、中小企業家同友会は多様であり、重層的な会である、と思っています。とかち支部だけ見ていても、1年間で開催される会合数は600を超えます。支部活動の全体像を把握するのはほとんど不可能に近い。しかしながら、自分の興味・関心のある委員会、部会、研究会等に所属し、そこから活動を広げていくと、思わぬ形で世界が広がっていくことがあります。私の場合は共育委員会、経営指針委員会から同友会の深みを知ることとなり、「人を生かす経営」(労使見解)について関心が高まっていきました。
 とかち支部だけでも奥深さを知ることができますが、全道、全国のイベントや会合に参加すると、支部活動とはまた違った意味で大きな刺激に出合うことがあります。自分の関心テーマから同友会内の活動領域を広げていくことができる。これは会員である大きなメリットのひとつではないかと考えます。
 中同協や北海道同友会のさまざまなイベント予定を見ると、誰でも参加可能であり、地元では得られないような学びの場がいくつもあることに気づきます。リアル参加が一番であることは言うまでもありません。コロナをきっかけにオンライン併用のイベントが増え、全国どこらかでもイベントやセミナーに参加できるようになってきました。これをひとつのチャンスと捉え、全国の会に参加してみてはいかがでしょうか?
 私自身、同友会以外の会にも所属していますが、同業者の集まりの中で一番ためになるのは「道外で行われている勉強会」です。商圏が重ならないため、同業者同士、惜しみなく情報を交換し合うことができるのです。情報や知識がビジネスの鍵を握る時代。自社にとって直接プラスとなるような情報は、地元よりもむしろ遠方の同業者が持っているケースが多い。同友会に限らず、遠くへ出向いて、あるいはオンラインイベントに積極的に参加して、情報を取りに行く。そんな姿勢が求められています。
 新たな行動やチャレンジは地域に波紋を広げることとなります。地域企業が切磋琢磨することで地域は発展していく。そのためには、どんどん域外で学び、情報をキャッチする必要があるでしょう。とかち支部から全道、全国へと活動の幅を広げていきましょう。

2022年7月11日

上向きに変わりつつあるマインドを自社の成長・発展に結びつけよう!